スキャニング・システムがうまれるまで

OCR(1974年)

OCRタグ

1974年、米国ではNCRが提案したOCR-Aタグが衣料品を中心としたタグ・システムを標準化する目的で正式に採用されました。

日本では1980年に、より人間の目で読みやすいOCR-Bフォントを使ったOCRタグがJIS規格として制定され、高島屋など大手百貨店を中心に単品管理を志向する小売業で広く普及しました。
OCRタグは規格化されたため、メーカーや問屋段階でタグを作成して取り付けることができるようになり、カラー・バー・コードに比べてよりオープンなシステムになりました。

しかし、OCRタグは一文字づつ読み取るシステムだったため、単価を含めて桁数が増えると読み取り操作が難しく、読み取りに時間もかかるものでした。
そして技術的にも高度なものだったため、スキャナーも大変高価でした。

その後、1985年にイトー・ヨーカ堂がJANコードを利用したバーコード・タグを利用したことによって、その後日本ではJANコードが実質的な標準のバーコードとして使用されることになりました。

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