日本NCR、スマートフォンを使った「モバイルPOS」を販売開始

既存POSシステムとの接続を実現。セキュリティを確保し、店頭でのクレジット決済に対応

2012年7月10日

日本NCR株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:諸星俊男)は、スマートフォンを使ったモバイルPOSを開発し、第1弾としてApple社のiPhone、iPod touch、iPad (注1)対応のシステムを本日より販売開始します。本システムは、汎用性の優れたモバイル端末採用による高い利便性を実現しつつ、日本クレジットカード協会(JCCA)のガイドラインに準拠した決済面での高いセキュリティー環境を確保しました。現金、クレジットカードでの決済取引を行う業種・業態全てのお客様にご利用いただけます。また、既存のデータベースから従業員データや商品データなどを取り込むことにより、既存のPOSシステムとも容易な接続を実現しました。

本システムの特徴は以下のとおりです。

  • モバイルPOSとして利用
    NCRモバイルPOSシステムは汎用モバイル端末(iPhone, iPod, iPad)を利用しPOSシステムを構築します。売り場を離れない接客を実現し、従来に増して高品質な顧客サービスを提供することができます。スキャンジャケットを利用したバーコードリーダー、モバイル端末に内蔵されたカメラによるバーコードの読み取り、あるいは商品コードの入力や、商品検索の結果 リストされた商品群からの選択によって商品登録が行えます。決済にはクレジットカードでの支払いを標準機能としていますが、付属機器との接続により、現金での支払いや商品券等での支払いにも対応しています。これらをサポートするためのネットワークレシート・プリンターやキャッシュドロワーも同時に用意されます。
  • 待ち行列を減らす前捌きPOSとして
    設置型POSでのレジ待ちの問題を解消する手段として、前捌きPOSとしての利用ができます。モバイルPOSで登録された商品情報をPOSシステムに転送し、POSでは決済のみを行うことで、設置型POSでのスループットを向上させることが可能です。手狭なスペース、限られたレジ台数でもスピーディーなチェックアウトを実現し、顧客の満足度を向上させることができます。
  • この1台でクレジット決済を完結、ペーパーレスに
    モバイルPOSのクレジットカード決済機能により、クレジットカード決済専用端末として利用することができます。POS端末で登録された取引金額を、モバイルへ転送させる、もしくはモバイルPOSに直接入力することで、クレジットカード決済が可能です。電子署名サービスと組み合わせることで、本端末単独でクレジットカード決済を完結させることができ、さらに、ペーパーレスを可能にします。
  • 日本NCR はトータルサポートを提供
    本システムはユーザーインターフェースを提供するWeb UI サーバと取引処理を行うストア・サーバから構成され、NCRのデータセンターを利用したクラウドサービスでの提供も行います。またモバイル端末管理(MDM)や保守サポートサービスも合わせてご利用いただけます。

今後、本システムは当社の提唱する「c-tailing ソリューション」の一つとして、顧客起点の重要なコンタクトポイントを担っていきます。機能面では、接触式ICカードや電子マネー等、決済方法の種類を増やすことを検討していきます。当ソリューションは、従来よりシステムを展開している流通業のみならず、モバイル決済を必要とする全ての業種・業態に積極的に展開していきます。

c-tailingとは

今日の消費者の購買チャネルは多様化し、小売業にとって店舗以外にオンラインやモバイルといったチャネルへの対応も必要不可欠となっています。このような複雑なデジタルとフィジカルのチャネルをお客様起点(C2B:Consumer to Business)で統合し、よりパーソナライズした情報をタイムリーに提供するとともに効率的な買物体験を実現するマーケティング・プラットフォームがc-tailingです。

※(注1)本システム対応モバイル端末: iOS バージョン5.1以降。詳細は日本NCRまでお問い合わせください。

* NCRは NCR Corporation の米国および他の各国における商標または登録商標です。
* iPhone, iPod touch, iPad はApple Inc.の商標です。

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日本NCR株式会社 広報担当
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