モバイル・PDA ソリューション導入事例
店舗業務にiPhoneを利用し販売員の接客業務を飛躍的に向上
小売業 / アパレル専門店
レジカウンターに行かなくても接客をしながらリアルタイムに在庫を確認したい、ファッション性の高いスタイリッシュなモバイル端末を利用し、かつ、低コストで導入したいといった課題がありました。
NCRの専門店向け業務支援システムとモバイル・ソリューションを連携し、接客をしながら正確な在庫情報をリアルタイムに把握できるようになりました。またモバイル端末にiPhoneを採用しました。
店舗業務システムにiPhoneを対応させたことで、高品質なサービスを提供できるようになりました。
* iPhoneはApple Inc.の登録商標です。
国内セレクトショップの草分け的存在で、UAの略称で親しまれている株式会社ユナイテッドアローズ様(以下、ユナイテッドアローズ)は、 “ファッション性が高く、ファッションの潮流に敏感なトレンドマーケット”をターゲットに、オリジナル企画と仕入商品を販売。「ユナイテッドアローズ」・「ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ」・「グリーンレーベル リラクシング」等、14のブランドを全国に146店舗(2010年9月末現在)展開しています。
ファッション感度の高い顧客をターゲット層としている大手セレクトショップのユナイテッドアローズでは、売り場での接客を大変重視しています。トレンド商品のお取り扱いも多く、人気のファッション雑誌等、媒体に掲載された商品などは特にお客様から色違い・サイズ違いの在庫確認の依頼が頻発します。そのため在庫検索の対応に時間がかかると他の店内業務のオペレーションにも影響が出てしまいがちでした。
これまで他店舗の在庫確認はPOSレジやPCがある所定のレジカウンターで行われていました。しかしセール時期やレジ稼働率が高い繁忙店では、特にレジカウンターでのオペレーションが集中してしまい、在庫確認の作業が会計業務の効率を下げる原因となっていました。また売り場で接客できる販売スタッフの数が減ることで販売機会を逃す恐れもありました。
販売スタッフが接客しながら在庫確認できるよう専用ハンディ端末の採用も検討していましたが、端末の導入コストや見た目のスタイリッシュさにおいて課題がありました。
NCRが提案するモバイル・ソリューションは、モバイル端末と店舗業務支援システムを連携させ業務の効率化や意思決定の迅速化を可能にします。モバイル端末にスタイリッシュで多機能なiPhoneを採用することにより、お店のブランドイメージを損なうことなく在庫検索や棚卸業務を効率よく行えます。
モバイル・ソリューションを採用した要因は、以下のとおりです。
店舗業務システムにモバイル・ソリューションを取り入れたことにより、販売スタッフはiPhoneに品番を入力するだけで、数量・サイズ・色・商品の画像を含む全店舗の在庫情報をリアルタイムに確認できます。レジカウンターへ行かなくても、その場で在庫検索や他店舗からのお取り寄せが行えるため、カウンターでの会計業務もスムーズになりました。
コンパクトでスタイリッシュなiPhoneは手軽に持ち運びできるうえ操作が簡単なので、導入してすぐに利用できます。たくさんの商品の中からすばやく目的の商品を探せるよう商品検索画面には革新的なGUIを使用しています。
今後は、バーコードを赤外線でスキャンして商品登録が行える赤外線バーコードリーダー付き専用ケースの採用も予定しており、業務効率の向上に大いに貢献するだろうと期待を寄せています。
「お客様へ在庫状況を回答する際にPOSレジやPCに戻らずにその場でデータを確認したい」というのは、販売部門からも長年求められていた課題でした。まずは、「UNITED ARROWS」・「BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS」の店舗から導入を開始いたしました。
このソリューションは、お客様をお待たせする時間を少なくすることでのお客様満足の向上や販売機会ロスの削減につながる取り組みとして早くも手ごたえを実感しています。 これまで店頭業務のIT支援というと、どうしてもPOSレジやPCに限られていましたが、今後はiPhoneを新たな接客支援端末として検証していき、売上等の在庫以外のデータの活用や客注業務での電話機能の強化などを検討していく予定です。また導入店舗の拡大も視野に入れて考えております。
– 株式会社ユナイテッドアローズ
事業支援本部 情報システム部 業務システムチーム 小森谷 様 –